メールでリクエストのあった昆布と沖縄の話をします。

 

昆布の消費量が意外と多いのは沖縄県です。 これは1799年高田屋嘉兵衛が択捉航路を発見し昆布の生産地が択捉島までひろがり 大量の長昆布が出回るようになった この昆布を富山の薬売りが漢方薬の原料とひきかえに中国に送りその中継地点になったのが 沖縄でありもともと沖縄には野菜が少ない事もあり爆発的に普及したただし長昆布はあまり味がよくないため煮たり・炒めたりして食すようになった。

  

不老長寿の薬 その1(浦島太郎・始皇帝)

 

 皆さん浦島太郎の話を知っていますか、 助けた亀につれられて竜宮城へ行った浦島太郎が故郷に帰ってくると 約700年も過ぎていたという話です。 どうして700年もの間長生きできたかという事ですが、 江戸時代の’御伽草子’浦島太郎では彼がある薬を 肌身はなさず持っていたという。 これが昆布の粉をハチミツで固めたものだといわれています。  お隣の中国では秦の始皇帝が約2,000年前に不老長寿の薬を求め 徐福という道仕を蓬莱島に派遣したという記述があります。 この蓬莱島は現在の日本のことであり その捜し求めていたものは昆布であるという説があります。 唯し、色々な説はありますがどうも徐福は北海道にはたどり着いていないようですが?  何故昆布が不老長寿の薬として登場するのかは次回のお楽しみ。

 

続不老長寿の話 その2

 

前回の話で始皇帝が使者を送ったのは青龍を探すためであるとのメールをもらいました.山口県KYさん有難うございます

某雑誌ではそういうタイトルの漫画もあります。色々な説があるようですがここでは昆布説で話を続けます。何故昆布が不老長寿の薬なのかという事ですが内陸部ではヨード不足が原因とみられる風土病に悩まされる人が多かったそうです昔のこぶとりじいさんの話はヨードの少ない地方で作られたようです昆布に大量に含まれているヨードは甲状腺ホルモンの必要不可欠な材料です。甲状腺ホルモンは細胞の新陳代謝を促進させる働きがあります。ヨードは老化防止の体にやさしい成分だといえるでしょう。ヨード入りの卵も売られていますが昆布と卵を食べるほうが経済的です。

 

 

昆布の一生の話

 

みなさん手元にある出し昆布をよく見てください。所々盛り上がった部分が見つかります。この部分を子のう班と呼んでいます。この中には次の世代を担う昆布の子 遊走子 が入っています。遊走子は2本の繊毛で海の中を泳ぎまわり、そのうち岩にくっつき、繊毛もなくなります。形も丸くなり、ここで雄・雌の区別ができます。雌になると成長して卵になります。雄の場合芽を5本も6本も伸ばしその先に精子が何個もできます精子が卵と受精すると芽胞体ができ胞子とよばれる。この胞子を綿糸につけロープに巻きつけて生育するのが促成栽培である。芽胞体ができるのは早春であり。初夏の太陽光をあびて急激に成長する。これがいわゆる水昆布である。体が小さく身が薄く味も悪く商品価値はない。晩秋になると、この昆布の先がだんだん枯れ始め、ちぎれて潮に流されていく。そして、冬至を過ぎる頃から又成長が始まる。今度は1年目の昆布の大きさを飛び越し大きく厚く味のよい昆布となる。昆布は普通2年でその生を終わるが三石昆布は3年ものまで進む。又ほそめ昆布は殆どが1年で生をおえる。皆様が食べている昆布はこのようにたくましい一生を送ってきています。

 

 

今回のリクエストは狭山市 ゆっこ様 蛇足ですがこの狭山市はおそらく関東の狭山市でしょうね。大阪にも大阪狭山市がありますが。

 

テーマ 昆布には表裏がありますか

 

はい、あります。市販の状態ではわかりにくいですが、でっぱっているのが表側、色がやや薄くくぼんでいるのが裏側です。昆布の断面をみてもらうと、2つの山がありますが山が突き出ているほうが表です。昆布を天日乾燥するときに表を上にして乾燥しないとくぼみに水がたまって乾きにくいです。海の中でも表を上にしているので色が薄いようです。表と裏では昆布の味が違うとの事を聞き表・裏を削って食べ較べてみましたが私の舌では違いはわかりませんでした

 

今回の北海道行では尾札部漁協・臼尻漁協・下池商店・南茅部町地場産業振興センター昆布入札現場を視察してきました。細かい報告はメールマガジン及びホームページ上にて報告致します。とりあえず今年の昆布生産情報のホームページを作っておきます。養殖事業のページも制作していきますが整理に少し時間がかかりそうです。

 

北海道で出し昆布をお土産に買って帰られる方は多いですが皆、あまりいいものを買ってこられません。それもチェックしておきました。私が函館で見たところ殆どが促成物・養殖物であまりいいものはありませんでした。耳断ちも不完全なものも沢山みうけました。観光市場ではお土産は買わない方がいいようです。色が黒いものが多いですが高温で乾燥機にかけると黒くなるようです。余談ですが尾札部産の場合乾燥機の温度は45度臼尻産の場合60度です。

 

追伸 

北海道のお土産に出し昆布を買う関西の人へ日高昆布は関西では出し昆布とはいいません。それと、函館で海産物のお土産を買うのでしたら朝市より自由市場のほうがいいようです。でも 、観光マップにのっていない普通のお店も結構いいものをおいていました。やっぱりお土産は地元の人が買うところで買うのがいいでしょう    今回はこれだけです。それではさようなら。

 

 

仮説 昆布はお金だった?

 

函館の志海苔館跡近くでは昆布の代金だったといわれる中国の古銭が現実に何十万枚も発掘されている。又、日本書記によると「昆布は太古の昔から食されている。」とされている。現在、上質の昆布がとれる事で有名な道南の渡島支庁の南茅部町で縄文時代の大規模集落跡が続々見つかっている。元々、数人のグループが狩猟生活を行うとされていた縄文時代観は近年の研究で大幅にぬりかえられている。大規模集落は特に仙台以北で多く現れるが理由として気温が温かかった・開けた台地が東日本に多かった等が考えられている。この大規模集落を維持していけたのは昆布の交易ではないかというのが仮説である。現実に南茅部町では糸魚川のひすいが出土している。十勝産の黒曜石が広範囲で見つかっているのは既成の事実である。昆布自身は発掘されていないが交易商品となっていた事は間違いない。それも貴重な品物として。

 

昆布の言葉の語源

 

古書の中に”昆布”という文字が登場するのは、「小波女進物啓」に初めて登場する。それまでは、海藻一般としての”海布”という文字のみである。昆布という言葉になったのはどうしてだろうか?

まずはアイヌ語説であるが、水中の石上に生じる草をアイヌ語で「こむぶ」といいそれから転じたと言う説とアイヌ語では昆布のことをコンプ・クンプといいこれがコンブとなったと言う説が有力である。

日本語説では古来コンブをヒロメと呼んでいた。ヒロメは漢字では「比呂目」であるが、「広布」も混同して使っていた。この「広布」が音読されて、「コウフ」になり、「コンブ」になったという説である。

最後に中国語説であるが、中国語では昆布に「綸布ーくわんぷ」という言葉をあてたがやがて、くわんぷが昆布になったという説である。これは、平安時代の植物辞典「本草和名」に昆布は綸布からとあるのがその根拠となっている。

私は、北海道の地名でこんぶが着く地名が多い事からアイヌ語説を支持しています。たとえば、「昆布岳」「昆布森」「昆布浜」等である。

 

 

昆布はガンを

 

私たちの身の回りは発癌性物質があふれかえっています。排ガス・煙草(かくいう私も煙草を吸います。)そして、食べ物の中にも発癌性物質を含んでいるものが少なくありません。現代を生きる上で発癌性物質の摂取を防ぐことは不可能になっています。こうなると癌を抑制する食品を食べる事で、癌を予防することが重要になってきています。海草や野菜には癌を抑制する効果があることがしられています。昆布に含まれるアルギン酸などの食物繊維は消化されずに、異物をひっつけて排出されます。又、食物繊維は腸内を弱酸性に保ちます。弱酸性になると、ビフィズス菌が繁殖しやすくなり、発癌物質を作る細菌が生育しにくくなります。この結果として、直腸癌・大腸癌の予防になります

この続きは次回です。

 

 

続昆布はガンを。

 

発癌性物質が体内に入り、癌をおこすまでは大きく分けて3つのプロセスがあります。

体内に発癌物質が入り、細胞の突然変異を引き起こす。これが、開始です。

そして、その突然変異が何回も繰り返しおこり癌細胞が誕生する。これが、促進です。

最後に、生まれた癌細胞は血液を通って体中に広がり、癌組織となる。これが発展です。

この、開始の時点では海草・野菜・ハーブ等に発癌物質の解毒作用があることが知られていますが、海草の解毒作用は他の食品に比べ桁違いに強いです。ハーブ健康法もこの解毒作用をもとにしているものがおおいです。知り合いのハーブ健康法をされている方は昆布をハーブだといいきりました。促進の時点では、突然変異を助長させる、活性酵素ラジカルを昆布は消去します。最後の発展段階では昆布に含まれる多糖類(フコイダン)がそれを抑制する効果があります。

すなわち、癌細胞を食べる食細胞を増やす働きがあります。私が思うには、予防として普段から昆布を摂取することが大事だと思います。初めなければ、なにもなし。皆さん毎日昆布をたべましょう。

 

 

昆布を食べるとはげない?

 

髪の毛がちょっと薄めの私がこんなことをいうのも抵抗はありますが、脱毛に効果があります。人の毛はケラチンというたんぱく質とヨードでできています。昆布にはこのヨードがたっぷり含まれています。加え、昆布には鉄分も豊富、鉄分は血行をよくしますので髪の発育を助けます。ただ、髪にはたんぱく質も必要です。このたんぱく質を動物性食品からとると体が酸性に傾きふけもふえます。ですから、昆布と植物性のたんぱく質この組み合わせをお勧めします。気長に続けてもらえば、効果はでます。

 

昆布は高血圧

 

どうも皆様は健康に関する関心が強いようです。高血圧ときくと塩辛いものを食べてはいけないという風潮がありますが、みなさんはどうお考えでしょうか?昆布の成分にはアルギン酸がカリウムの形で豊富に含まれていますこのアルギン酸カリウムは胃の中でアルギン酸とカリウムに分離します。腸内に入りますと今度はアルギン酸は高血圧の原因のナトリウムと結合したまま体外に排出されます。塩昆布は私が思うにこのバランスがよくとれた食品だと思いますが皆さんはどう思いますか?

 

昆布は高血圧に効く2 

 

今回は昆布に含まれる脂肪酸の話です。 、 牛肉等の陸上生物の脂肪酸は飽和脂肪酸が7割をしめています。 海藻の場合はこれが逆になります。 不飽和脂肪酸はコレステロールがたまりにくく、 血管をひろげる効用があるので循環器病・ストレスを防ぐ。 こうして、コレステロールが取り除かれると血管が正常に機能して、 血液の流れがよくなり、血圧もさげます。

昆布は高血圧に効く3

 

最後に、血圧降下剤にも使われている昆布の成分の1つ ラミニンに触れていきたいと思います。 昆布の血圧降下の実験ではねずみに昆布のエキス 灰分等を与えてもなんら血圧には影響はなかったが 昆布そのものを与えると血圧が下がったというものです。 この効用はアミノ酸の1種ラミニンの効用です。 一過性の血圧降下の効用が知られていますが、 昆布に含まれるほかの効用とあわせてお試しください

 パンク ・たちやま ってなんのことかわかります

 

今回は明治・大正期の昆布職人の話です。 パンクとは蒸発の意味です。ようは引き抜きの事です。 堺で一番の極道者はとろろ・おぼろを削る昆布職人だと言われた当時の話です。 そのころは朝7時から夜10時ころまでびっしり働くと 一晩遊べるだけの給金を稼げた時代ですので、天狗になった昆布職人もいて、 昆布職人も包丁をもって、あの店この店と渡り歩いたそうです。 それで借金をつくりあちこちに流れる昆布職人も多く 借金帳消しの意味でパンクというそうです。 昆布職人が給料の前借りをすることを”たちやま”といい その名の由来は明治大正の横綱”たちやま”にちなんだものである。 たちやまはめったに土がつかないのでこれにあやかり 前借りに成功すると”たちやま”といったものです。 失敗すると土がついたというものです

尾札部の事 

 

今回のメールは群馬のにこちゃん様のリクエストです。 ”尾札部という所に松下さんののこだわりが感じられますが、 どんなところですか?”というメールを頂きました。

確かに、私はこだわっています。 昆布的にいえば、天然真昆布の特上浜として有名であり、 ここの天然白口元揃え1等は実質的に日本一だといえます。 今回はもう少し掘り下げてみます。 場所は北海道の道南、函館の近くで、茅部郡南茅部町になります。 面積は約32キロへイホウメートル人口は約2,000人です。 面積のわりに川が多く(確か5本だった?間違えていたらすみません。) 川が多いのが良質の昆布がとれるのとも関係あるようです。 主な産業は昆布漁・昆布の養殖・いかつけ漁・刺し網漁・大謀網です。 又、尾札部がある南茅部町は縄文時代の遺跡の発掘で有名なところで、 重要文化財となっている中空土偶等が出土しています。

要注意 最近尾札部という名前で昆布を売っている業者が目立ちますが、 殆ど養殖物か促成物です。 (漁協がだしている製品も養殖なので仕方ないといわれればそれまでですが、) 天然物とはまるで味が違います。 また、産地の耳断ちは不充分ですが耳断ち・すそを落とさず 売っているケースが目立ちます。 昆布は2次加工して、品物がいきてくるので御気をつけてください。

追伸 実は尾札部は北海道の地名ではオサッペとなっていますが、 うちのおやじはオサスベといいます。 大阪の昆布屋でオサツベという人もいます。 通称”オサ”で問題ないのですが、 本当の読み方を知っている人は教えてください。    川汲産の昆布も素晴らしいですよ 次回は高田屋嘉平の話です。しかし、昆布にかかわる人間は淡路島出身が多い 不思議ですね、小倉屋の創始者も淡路島出身です。 私は父方は淡路島から大阪にきて4世代目、母方は淡路島の出身です

 高田屋嘉兵衛の話

 

択捉航路の発見者として有名な高田屋嘉兵衛ですが、前回も触れたように 淡路島の出身です。函館と淡路島以外では決して知名度は高くない嘉兵衛で すが、淡路島の西海岸で生まれ18歳で大阪へ往復する瓦舟にのる。27 歳で独立し辰悦丸を建造し、蝦夷地に新しい可能性を求め箱舘で海運業を 始める。船乗りとしての才を認められた嘉兵衛は幕府の命をうけ千島方面 の航路を開き、北洋漁業の先駆となる。巨万の富を築いた嘉兵衛だが、そ れを独占することなく積極的に地元へと還元した。凶作の年には、職のな い人に職を提供するといった、救済事業を行った。ロシアの南下政策が進 められた文化8年(1811年)ゴローニン事件をきっかけとして、日露 の対立が深まった際に捕らえられた嘉兵衛は獄中より両国を説得、折衝役 として抜擢されこの事件を解決し日露関係の悪化を防いだ。この時代に稀 にみる国際人であった。詳しくは司馬遼太郎の「菜の花の沖」文春文庫を 読んで下さい。私も読んでいます。 こうした功績をもつ、高田屋嘉兵衛と昆布がどういう関係があるのだと皆さ ん思われるかもしれませんが、この発見により昆布の生産地が広がり、大 量の長昆布が流通するようになりました。富山の薬売りがこの昆布を中国 に輸出し、引き換えに漢方薬を入手したのです。その中継地点の沖縄がそ の影響で昆布の一大消費地になったのは前にもふれました。しかし、前回 もいいましたが小倉屋は殆どみな淡路島にゆかりをもっています。小倉屋 以外でも淡路島出身の昆布に縁のある方は多いです。やはり、回りを海に 囲まれていることが、関係あるのでしょうか?嘉兵衛の出身地の都志は私 も会社勤めしていたとき淡路島でいたこともあり知っていますが、ひなび たいいところです。 

 

 

 

食の勧め実践マニュアル(講談社+?文庫)を読んで思い付く事 土産土方というルールの話 

 

壊血病で全滅したフランクリン探検隊の事がかかれていますが、 エスキモーと同じ食材を使いながら肉の部分を焼いたり煮たりし なおかつ内臓をたべなかった事によりビタミンcの欠乏で発病し ています。これは、その土地につたわる調理法で食べなかった事 が原因ですが、これをあてはめてみますと。 近頃の減塩運動で いじめられていますが大阪には塩昆布という土産があります。昆 布自身にはミネラル・ヨード等現代の食生活で摂取しにくいもの が大量に含まれていますが、無理なく摂取できる素晴らしい食品 だと思うのは私だけでしょうか?昆布自身には血圧を下げる働き もありますので普通に食べる分には私はいいと思います。でも、 どんな本を見ても高血圧の食事療法で佃煮の食べ過ぎには注意と 書いてあっても塩昆布の食べ過ぎには注意とは書いてません。 塩昆布は血圧をあげるのかさげるのか誰かしっていたら教えてください。

粗食の勧め実践マニュアル(講談社+?文庫)を読んで思い付く事 2

おやつの話

 

おやつに皆さんはなにを食べていますか?お菓子をぽりぽりという方が多いのではないでしょうかおやつは”御八つ”とかき午後2時から4時頃をさします。おやつという言葉にはお菓子を食べるという意味はなく食事

をするという意味しかありません。ただ、3食以外に食事を作るのは大変です。おにぎりが最高のおやつだと思いますがいかがでしょうか?おにぎりの中に塩昆布をいれておけば、主食も副食もOK。それと水があればいいです。くれぐれも清涼飲料水等を飲まないように、噛むという事は我々が生きる上で非常に大切な事であり、それを噛む必要のない液体でカロリーを摂るというのは最悪な事です。

今回はメールから

昆布の保存方法を教えてください。千葉県 三浦様

 

保存するときの注意ですが、当座使うものは缶に入れ保存するものはビニール袋などできっちり包み冷蔵庫に

いれておきます。ただし冷蔵庫はいろいろな匂いがつきやすいので他の匂いがうつらないように気をつけてください。とにかく台所は湿気をよびやすい、湿気は乾物の天敵ですのでそれに注意をしてください。

 

糖尿病にも昆布

 

昆布に大量に含まれている食物繊維は糖尿病に食効があります。私たちは食事により糖質を吸収します。 糖質は腸から吸収される時ぶどう糖に分解され、エネルギー源となる。血液中に含ま

れるぶどう糖の量である血糖値は食事をすると高くなります。血糖値があがるとインシュリンが分泌され血糖値をさげようとする。このインシュリンの働きが不足し血糖値が下げられない

状態が糖尿病です。糖質が吸収されやすい食品を摂取すると血糖値が急激にあがる。急激にあがった血糖値を下げる為インシュリンの働きも活発となる。この状態が繰り返されるとインシュリンの働きも鈍くなる。ここに、食物繊維があると膨れあがり糖質の吸収をゆるやかにする。すなわち急激なインシュリンの分泌を抑える。こうしてインシュリンの分泌を抑える事により糖尿病についても食効があるといわれている。

血中コレステロールを減らす昆布の成分

 

コレステロール自体はそんなに悪いものではありませんが、これが血管の壁に沈着すると、動脈硬化を早める1因となります。ですから、この過剰なコレステロールが取り除かれると血管の柔軟性が保たれ血液の流れが良くなりますので高血圧の予防にもなります。アルギン酸は腸内に入ると食物中の過剰のコレステロールを包み体外に排出します。後、胆汁酸の再吸収を防ぐ作用もあります。胆汁酸は肝臓から腸のなかに分泌され、脂肪の吸収を助ける為に脂肪のほかに蛋白質等も取り込みその形で再び腸に吸収されます。この胆汁酸の吸収が阻害されると肝臓は余分に胆汁酸を作らなければなりません。実はこの胆汁酸の原料がコレステロールで吸収の阻害によりコレステロールが消費され、血液中からその量が減っていく事になります。コレステロールを減らす為コレステロールを多く含む肉や魚を控えている方がいますが、肉や魚の蛋白質は体に必要です。ですから、わかめや昆布を多く食べてアルギン酸をしっかりとるほうがいいと思いませんか

 

血中コレステロールを減らす昆布の成分2

 

昆布のぬめり成分に含まれるフコイダンも忘れるわけにはいきません。コレステロールはリポタンパクという物質によって各細胞に運ばれ細胞を覆う膜の材料になったり、ホルモンや胆汁酸の材料になりますが、多すぎるとそこに溜まり動脈硬化の原因となったりします。フコイダンはこのリポタンパクの分解を間接的に促進させる働きがあります。昆布の有効成分にフコステロールというステロールもあります。コレステロールはもともと胞、胆汁、ホルモン等の原料として欠かせない物質ですが、肝臓でも合成しています。コレステロールが一定の量になると肝臓での合成をストップする必要がありますが、その抑制にフコステロールが大きな役割を果たしていると考えられています。

 

 

中国の昆布(上海周辺)

 

今までしりませんでしたが、中国でも天然昆布は存在するそうです。それにいためたりして食用に供されているらしいです。今まで中国では漢方薬の原料としてのみ使われているそうです。

うーんびっくり

 1)  遠雑1号 2)  栄福  1号 3)  煙雑1号  4)  栄海1号

  「901、201」   これが中国での養殖の昆布の種類ですがさっぱりなんのことかわかりません。まだまだ勉強不足か

 

 天然昆布は寝かせたほうが味が良くなる 

 

大分前に養殖物、天然物の話をしたときに少し触れた話題ですが、 巷では大変な誤解があるようで、電話・メールが相次いでいるため 再度取り上げさせていただきます。 天然昆布は寝かせたほうが味がよくなる、というのは現在のところ 誰が発見したのかわかっていません。 大阪の昆布業界の生き字引Y社のT氏の説では (これだけでもわかる人はわかってしまうでしょう) 昔、昆布を買い付けるときに買いつけに失敗し山ほど在庫をかかえた 店が翌年その昆布とその年とれた昆布を比べるととても味が良くなり 高値で売れたことからはじまったそうです。 (その当時は養殖昆布はありませんでした。) まるで濁り酒のなかに灰をいれてできた清酒のようなエピソードですが、 話をややこしくしているのは、今の養殖昆布の存在とそれと 現在の賞味期限にいじょうにこだわる風潮かと思います 天然物の場合でも2年までそれ以上は昆布がやせていきます。 養殖物は必ず1年で使い切ってください。 当店以外の昆布のお問い合わせの際は必ず天然、養殖の別をお知らせください。 当店の商品に関してはすべて天然物です。

 

お隣の国で昆布は食べる?

 

ちょっと前に中国での昆布の利用法について触れましたが お隣の国 韓国では昆布はどのように食されているでしょうか 調べてみましたところ、一番消費されているのは昆布を揚げて 精進料理に使われているそうです。精進料理以外でもとにかく 揚げる料理がさかんです。韓国では昆布で出しをとる文化が進 まなかったのは一説によると元の侵攻があったといわれていま す。神風で元の侵攻を食い止めた日本と違い元の支配下にあっ た高麗では元の肉を食べる文化も同時に浸透し、昆布の繊細な 味を愉しむ文化が育たなかったというものです。でも最近では 昆布で出しをとるおでんのような料理もでてきているようです。 美味しいものには国境はない

大阪商人の話 

 

昆布ロードの終着点、大阪で先祖代々商売をしてきていますので私も大阪商人の はしくれです。でも大阪人の気質もその頃とはだいぶ変わってきています。昔か ら大阪商人は「しまつ」をするといわれてきました。これは合理的な事への金銭 の支出は惜しまないが不合理な事にはお金をださない。いわゆる倹約の精神です。 今よくいわれている「けち」とは違います。 一方で「きたなく儲けてきれいに使う」ことを身上としてきました。遊びにもき れいにお金を使う、納得のいく寄付行為にお金を惜しまない。 名を惜しみ、信用を重んじ、商人道に徹する。算盤尽くだが「のれん」のため 「信義」のためには商人道を邁進する。「筋の通らないこと」はせず「筋の通る 事をする」 今の時勢にはあわないかもしれませんが私もこういう精神で商売を続けていきたい です。「納得のいくこと」「筋の通ったこと」をしていこうと思います。

平成13年昆布情報

 

全体的に昨年並と聞いておりますので、不作のようです。 当店の主力天然真昆布ですが、尾札部浜 川汲浜は 海が濁って昆布漁が出来ないようなありさまのようです。 今年は昨年の2分の1から3分の1くらいになるのでは (もちろんとれる量の話です。)との事です。 木直浜は豊作だとのことです。 天然昆布は半年から1年寝かして使いますので来年5月 以降の角切昆布は木直浜産を使うかもしれません。 ただただ、これからとれることを祈るのみです。

 

昆布の缶詰の話(ロシアでも昆布を食べる)

 

ロシアでは昆布の缶詰があるのをみなさん知っていますか キャンプで一緒に遊んでいる人でロシア通の方があり本当にあるのか? と聞いてみると確かに売っていたとのことでした。 でも味がないとの話でした。 興味をもって調べてみると何通りかの昆布の缶詰があるようです。 昆布に味がないのはロシアでは昆布を水で煮てその出し汁を捨てて しまい、(もったいない、、、)煮た昆布を細切にし植物性の油でいためる。 これがベースで昆布と野菜のトマトソース漬け、トマトソース漬けゴルペー、 シロップ漬け昆布等が売られているようです。 その他未確認情報ですが、出し昆布をそのままオイルに漬けこんだような 商品も存在するようです。 私も是非一度食べてみたいものです。

昆布に含まれる成分の一つタウリン

 

タウリンという言葉を聞いたことがありますか? 昆布に含まれる成分の一つで 筋肉の収縮エネルギーの増幅 胆汁酸の排泄を促進 インシュリンの分泌を促進 血圧上昇の抑制 心臓や血管の収縮に関与 脳神経の発育に食効があるとされています。 昆布以外にもタコ・カキ・アサリ等にも多く含まれています 昆布に含まれる成分の一つであるタウリンですが、 脳神経の刺激伝達に効果のあり高血圧、高脂血の予防になることがしられています。 これはまた肝胆に重要な作用をあたえコレステロール軽減で動脈効果の予防にもなります 最近話題になることも多いですが、視力の改善にもいいみたいです。 胆石の予防になると言う話もききますが、毎日昆布を食べている私が 尿管結石になったのでこの話は眉唾か?

昆布の黒焼き

 

最近たち昆布を黒焼きに使うんだということで購入していくかたが多く お客様に教えてもらい私も昆布の黒焼きしています。 実際してみると簡単にできます。 適量の昆布をアルミホイルに包みトースターにいれて5分ほど焼くだけです。 そうするとパリパリになるので簡単に粉末状にできます。 注意するのは1回1回使う分を焼くくらいでしょう。すぐ湿気ます。 どんな効能か調べてみますと、民間療法で粉末を歯ブラシにつけ 患部をこすることで歯槽膿漏や口内炎に使っている人が多いみたいです。 塩と混ぜて歯ブラシにつけてもいいようです。 人によっては葛湯と混ぜて咳止めあるいは甲状腺関係に使っている人もいるようです。 私も最近はじめたばかりで結果はまだでていませんが歯茎があまり 強くないので歯槽膿漏の予防に続けていこうと思います。 ただ、他の昆布商品と同様に排泄物の回数が増えています。 便秘には間違いなくきくでしょう

養殖昆布のこと

 

最近のお問い合わせの中で養殖昆布と天然昆布の違いに対する お問い合わせが非常に多いですが、 大変養殖昆布に対する誤解が多いので、一度整理してみます。 1、天然昆布は海底よりはえますが養殖ものは海面から海底に向かって   吊り下げます。もちろん養殖昆布の吊り下げた先端は海底に達しません。   もちろんうにの餌にはなりません。    2、養殖昆布でも魚の養殖と同様に餌・栄養?を与えるとお考えの方が多いですが   一切ありません。 これらの違いがどういう結果を生むかというと、天然昆布は岩に打ち付けられ 皮が薄く、身が厚くなり表面が滑らかになり弾力性に富みます 養殖の場合は皮が厚く身が薄くもろいです。これは食べ較べるとすぐわかります。 昆布は食べてみるのが一番、食べてみて美味しい昆布がいい昆布です。 最近、北海道からの出し昆布のご注文が非常に多く、少し不思議に思って いましたが、どうも天然物が殆ど市場にでまわっていないのではと推察します。 やっぱり観光市場は駄目です。 それと他店で分厚い昆布を買ったんだけれど全然美味しくないとの事をききますが 店頭に持ってこられた方、写真を頂いた方の分は殆ど取り遅れの分です。 皮が分厚く、表面がごわごわしてかてか光るのが特徴です。 当店の昆布はすべて天然物を使用しています

養殖昆布のことその2

 

天然物の真昆布の分厚いところは辛くありません。 何故こんな事を書くかといいますと進物品でもらった出し昆布の分厚い 部分を食べても全然美味しくない最近特にそのような事を良く聞きます。 これは最近の進物品はカサが高くなければいけないという間違った風潮 により昆布店も束もしくは進物品に殆ど養殖物をいれているという事が 原因かと思います。ご来店のお客様に持ってきてくださいというと殆ど もってこられるのは養殖物です。 百貨店から送ってきたから最高の物だと思っていたと皆様口を揃えてい います。 養殖昆布は前回の説明のように皮が厚く身が薄いため見かけは厚くても 身の部分が薄いため美味しくありません。 うーん、折角健康に良い食品として見なおされているのに昆布は辛いも のだという間違った情報が世間に流れているとしたら非常に悲しいこと です。 当店の進物品はすべて天然真昆布尾札部・川汲産1,2等しか使用して 居ないためかさは低いですが最高の昆布を使用しています。

のれん分けの話 

 

大阪商人のはしくれである私にとってもそうですが、昔からの大阪商人に とりのれんの重みは絶大であり、のれんを担保に銀行が金を貸すことも あったらしいです。「のれんわけ」は長年主家のために勤め上げた信頼の 厚いものだけに許される一種の免許皆伝でありました。別家したものは 「のれん」に恥じない商売をすることが主家への恩返しであった 小倉屋の場合は淡路島 慶野松帆出身の松原久七が鬢付け油の小倉屋に 奉公していたがこの店が代々1子相伝で仕方なく昆布の小倉屋として のれんわけしたのが始まりである。松原久七が分家することに積極的に 応援していったのは自分の体験にたいする反発もあったかも知れません でも総本家なき後にそのスピリットは今も受け継がれてきています。 分家同士販売している昆布も違うものとなりましたが当店においても 松下源造 松下秀七 松下茂三 そして私へと味の追求をしていった 結果 こうして皆様に喜んでいただける昆布製品を販売させていただい ています。

塩昆布は誰が作った?

 

文献に残る1番古く存在するものでは「海菜」という名の佃煮が存在します。 使用する海藻はコンブ、ムラサキノリ等でそれに現在でいう味噌、甘味料、 醤油、塩、酢等を加えて作られたものです。平安時代当時としては大変贅沢な 食品であり、宮廷料理等に用いられたと考えられます。室町時代から戦国時代 にかけては、野戦食として重宝され出陣の際には昆布を細かく刻み醤油で煮し め持参するのが常識とされていたほどです。ただ、疑問点は残ります。いつの 時代にも醤油が主成分で炊きあげているのに醤油昆布、昆布佃煮ではなくなぜ 塩昆布という名前になったのでしょうか?おそらく塩昆布という名前ができた のは江戸時代と推定されます。ある人は当時醤油と比べて塩が貴重品であった のでそう言う名前がついたといわれます。本当のことはわかりません。ご存知 のかたは教えてください。